TOP > 破砕機刃物について
破砕機刃物の材質は破砕するものによって使い分ける必要があります。
代表的な刃物材質としては、合金工具鋼、高速度工具鋼、超硬合金などがあります。
合金工具鋼は衝撃性が高く、高速度工具鋼は耐摩耗性に優れています。超硬合金の破砕機刃物は合金工具鋼、高速度工具鋼よりも耐摩耗性が格段に優れていますが衝撃に弱いため、使用条件に左右されます。木材または、プラスティック、コンクリート、ガラス、食品など破砕物に応じた刃物の材質を選定しましょう。
破砕機の刃の形状にも種類があり、固定のものと、回転するものがあり、さらに細かく破砕できるように刃の薄い仕様のものや、高さ、厚みなど、こちらも用途によって合うものを調整して使っています。
ハンマー式の破砕機は、騒音や振動が発生しますが、アスファルトやガラス、コンクリートなど幅広い用途に対応し減容できますので、解体作業などにはぴったりかもしれません。
省燃費を実現するためには徹底的な軽量化が重要です。
これは、回転物の重量は燃費に大きく依存するためです。軽量化するために引き裂き強度と耐摩耗性を更に高くする必要があり今も研究が盛んな材料です。
金属くずや廃家電などの産業廃棄物を処理するためには、破砕機が使われます。破砕機は対象物を目的の大きさまで細分化し、その後リサイクルや廃棄などに回すのですが、破砕後の希望サイズをある程度選ぶことができるものが一軸破砕機、大型対象物の減容や細かくする前の前処理などには二軸破砕機が使用されます。
一軸の破砕機刃物は対象物を押し付けるようにして削り取るもので、二軸の破砕機刃物はハサミで切るような処理を行います。
一軸破砕機の場合は希望サイズになるまで破砕を繰り返すため処理に時間が掛かりますが、二軸破砕機は噛みこんで切るような大雑把な処理なので処理能力は一軸破砕機よりも高くなっています。
破砕機はごみの処理で活躍しています。一般廃棄物を原料とする燃料、RDFの製造でも欠かすことは出来ない存在です。その製造工程、一般廃棄物を破砕する為には破砕機刃物には二つの特性、硬度と耐衝撃性性能が求められます。
一般廃棄物の主成分は紙ごみ、水分量の多い生ごみ、廃プラスチックです。異物が無ければ破砕機刃物は切れ味、硬度だけが要求されますが、一般廃棄物には金属等、様々な異物が入っています。この異物を破砕機に入れると刃物を痛めてしまいます。これを防ぐ為に破砕機刃物は耐衝撃性の特性を持つ必要があるのです。
破砕機の種類は一軸方式、二軸方式、ハンマー方式などがあります。その刃物も何を破砕するかの用途別になり、さらに破砕された物の大きさによって破砕機刃物の形状や種類が変わります。
破砕機刃物の素材は特殊鋼材が用いられます。一軸方式の対象は廃プラスチック、木材、紙などです。何度も刃の前を通過するので小さく破砕するのに向いています。
刃の素材は工具鋼で硬くて耐摩耗性のある物です。固定式の刃は櫛型の物が多いです。回転式の刃は文字通り回転して破砕していきます。
二軸方式は、原理はシュレッダーと同じで2枚の刃が回転して破砕するので、はさみで切るような破砕です。対象は廃プラスチック、木材、紙などです。
ハンマー方式は対象は木材、コンクリート、ガラス、アスファルトなどでたたき割る破砕です。
破砕機刃物の選定は破砕の対象物によって当然変わってきます。対象物によって刃物の材質が変わってきます。超硬といわれる超硬合金やハイスといわれるハイスピードスチールがあります。超硬は耐摩耗性に大変優れていてダイヤモンドの次に硬い材質と言われています。
ハイスは刃物が欠けにくい特徴があります。当然破砕機刃物の価格も変わってきます。さらにメーカーによって種類も数多くあり1軸回転破砕刃や2軸回破砕刃や固定刃等ありますので破砕対象物によって破砕機そして破砕機刃物の選定がありそこからメーカーの価格も考慮して選定していかなければなりません。